ツリーケア記録

  • 2022年4月16日
  • Blog
  • by fujioka
【はじまる暮らしと大きなケヤキ】
ご新居建築予定地にあるケヤキの大木を出来ることならばのこしてゆきたいと考えているが、冬場の日照不足と法面に生育しているため倒木の不安があるので見てほしい。
とのご相談をいただきました。
診断結果から樹木の健康状態は良好であると判断。
周辺環境や家屋の建設予定地とケヤキの状態、位置関係を鑑みて、
この景色をこの地域にのこしていけるよう、以下のようなご提案・施工をさせていただきました。
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・切り透かし剪定による、住空間への日照の確保
・予定建築物と近接した枝を整理し、建物と樹木との距離を確保することでケヤキのつくる木漏れ日、影を楽しめる環境設計に
・競り合ってしまい、構造的に不安定になっている幹を除去することで、幹折れや枝折れリスクの低減
・樹木全体に巻きついているフジ蔓の除去
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今回のように樹冠内での作業が多いときは、ロープクライミングでの施工を行います。
(クレーンや高所作業車では、樹の内側へアクセスするのは困難なのです。)
樹高は25m、推定樹齢は50-70年とみられ、この樹をのこしてゆきたいというTさんの想いにも納得の、力強くケヤキらしい姿でした。
つづく…….

投稿者
fujioka