アカマツ薪原木の販売

  • 2022年3月1日
  • News
  • by fujioka
首都圏にお住いの陶芸家さんより、窯焚きのため薪原木のご注文をいただきました。
今では温度や火力の調整が容易な電気やガスなどの窯が多くなってきていますが、
薪を使った焼成の歴史は縄文時代までさかのぼることができます。
薪の窯によってつくりだされる焼成変化は、燃料である木や窯の様々な要素が影響しあうために、
「窯焚きは博打のようなものだ」と言う人も。
歩留まりや生産効率が悪く、均一にいかなかったり、作者が狙った色がでなかったりという予測しない変化がおこる一方で、思いがけない素晴らしさを生むこともあります。
弊社で販売している素材はツリーケアの現場で発生したものですが、薪の受け渡しの際にその方がおっしゃった、
「この木の重ねてきた時間(樹齢)に恥じない作品をつくらなければなりませんね。背筋が伸びる思いです」
という言葉を聞いて、私たちが仕事を通して考えていることが伝わったように感じました。
「自分の仕事をした後は、火に託す」と、かの河井寛次郎も言っているように、
焼き物は土、泥、灰、そして炎によってつくられる、まさに山の結晶。
どんな作品ができあがるのかたのしみです。

投稿者
fujioka